菅原孝標女とは特に関係ない
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「ゆきと君。時代はネットアイドルだと思うのよ」 俺の向かいに座る少女はそう言った。 「ほう、どうしてそんな結論に至ったか説明てみろ、この馬鹿神」 「ぎゃうー、ひどい。ゆきと君は私にけーいが足りないよ、けーいが!」 「敬意な。伸ばすな。そんなんだからお前が神だなんて信じられないんだよ、で、なんだってアイドルなんだ? しかもネットアイドル」 へへん、待ってましたとばかりに椅子から立ち上がり、口からポッキーを落としながら立ち上がる少女。もとい神。 「ほら、私って姿見えないでしょ?」 そう、俺の目の前の少女は俺以外の誰にも写らないのだった。最初は幽霊かと思ったが生憎(幸運にも)俺には霊感なんてものは存在しない。まあ、本人の口からそういうのだ、そういうことにしておこうと今では適当に相槌を打っている。とりあえず口から落ちたポッキーはゴミ箱にぶち込んだ。部室でお菓子が落ちていたとなると後で雷が落ちる。 「信仰を手っ取り早く集めるには、やっぱり分かりやすいビジョンがひつよーだと思うのよ、私!」 コイツにしては良い事を言う。何事も分かりやすいのが一番だ。 「本当のアイドルには姿が見えないからなれないけど、ネット上だったらいけると思うのよね!」 実にネットアイドルを舐め腐った発言だが、方向性は見えた。 「なんだお前。ようするにアレか。自分の姿を武器に信仰を集めようっての?」 「うん! ほら、私ってちっちゃいでしょ? そういうのって需要があるんじゃないの?」 本当に神様なのか頭が痛くなる発言だった。 「ファンが、にったん萌えー! ってなれば、そのファンを信者に、私の力も戻せると思うのよ!」 目を輝かせながら自称神は言った。 「で、信仰が戻ってきたことにより身体が成長して、ファン基、オタクから逃げられるんだな。分かります」 俺はそう言い切ると読んでいた本に目線を戻す。 「ぎゃうー。確かに私、こうなる前はぼいんぼいんだったからなー、うー、いきなり戻ったりしたら需要が~」 本当にコイツが神様なのだとしたら、需要だとか言わないで欲しい。なんというか、本気で神様を信仰している人達の為に。 「うー、この案は失敗だねぇ、ゆきと君」 「そーだな」 こうしていつも通りの時間が過ぎていった。 ・・・筆慣らしですよ? PR |
カレンダー
プロフィール
HN:
更級 楓
性別:
男性
最新トラックバック
|